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日和見主義

読書感想やら日記やら。

2019-12

2016年5月読書感想

2016年5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1787ページ
ナイス数:733ナイス

翼を持つ少女 BISビブリオバトル部翼を持つ少女 BISビブリオバトル部感想
ビブリオバトルって見てて楽しいよね。愛が溢れているから。あとがきにもあるけど、私はSFが苦手だと思っていたけれど、SFだと気づかずに楽しく読んでた本がたくさんあった(笑)あと、苦手なのに、作家さんの名前やタイトルをけっこう知ってて驚いた。ああ、他の作家さん達がオマージュでタイトルをもじってたりするからか!大好きなラノベ作家さんの名前や著作も登場してテンション上がった。そうだ、ラノベが登場する前は、SFが一番低俗な読み物とされてたんだ。くだらない。仕事の資料以外、読書は全部娯楽だよ!
児玉清さんもスティーブン・キングも嘆いてた。児玉清さんの著作から引用『誠に残念なことに、読みやすい小説、わかりやすい小説は、なぜかそのことだけで軽んじられる傾向が世界的な現象としてあるようで、なんとも腑に落ちない不思議なことのひとつなのだが。難しくなければ文学ではない、といった荒唐無稽な文学論は今もって世界的に尾をひいている。』P36【ひたすら面白い小説が読みたくて】
あと、主人公を見ててジョー・ウォルトンの【図書室の魔法〈上下〉】を思い出した。あれより明るいけどね! それと、私がSF苦手な理由のひとつがわかってすっきり✨部員の一人が「ねもねもって感じの文章」と表現してるのがストンとはまった!リズムが合わないのよ!そうそうそう!長年の謎が解けてすっきり!

読了日:5月10日 著者:山本弘
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー感想
先に映画を観ていたので、始まり方に少し戸惑った。時系列が前後し、主人公の行動の合間に、主人公の知らない所で仲間の様子がオムニバスのように描かれていく。凄い密度なのに、たった3日間の出来事。緊張感が凄い。ラストの方で一段落してから、最初の方のその後パートを改めて読み返すと、巨大な何かがぼんやりと浮かび上がる。読み終えると、タイトルがじんわりと滲んだ。これ以外ないってほどぴったりだ。家族の絆や仲間の絆とかって書くと薄っぺらくなるけど、友達を大事にしようと思った。最後の判子、泣くって!映画も良かった♪
読了日:5月16日 著者:伊坂幸太郎
アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)感想
19世紀末のヨーロッパが舞台。人間の血は吸いません!宣誓した吸血鬼や、フランケンシュタイン博士のレシピを再現して作られた怪物が出てくるお話。有名な推理小説やホラーの登場人物や人外やらが、実在する人たちとして紹介されたり登場したりして、知ってる人にはそれもまた楽しい!ラストにちょろっと大物の黒幕も出てきて、対決が楽しみ。キャラがめっちゃ立っている。
読了日:5月25日 著者:青崎有吾
カフェ・ド・ブラッド 魔夜中の眠らない血会 (ファミ通文庫)カフェ・ド・ブラッド 魔夜中の眠らない血会 (ファミ通文庫)感想
吸血鬼が人を襲わなくていいように、血を提供するカフェ。共存できるようにとの願いを込めて。吸血鬼ものは、オリジナリティを出すのが難しいジャンルになりつつある。で、設定もいいし、吸血鬼がハンター組織と手を組んでたり、主人公のハンターが家族を吸血鬼に殺されていたりと、その辺はよくある設定。真祖の血に個性を出してきているのだけれど、戦闘シーンというスピード感が求められるところで長々とそれを説明しちゃってるので、スピードに乗りきれず段差につまずく感じ。もうちょい削った方がキャラがより立つと思う。惜しい!
私の中で、吸血鬼バトルものNo.1はあざの耕平さんの【BLACK BLOOD BROTHERS】シリーズ。ラブコメ要素もあって会話も面白いし、スピード感もリズム感もあってシリアスなとこもキャラも大好き!

読了日:5月28日 著者:水城水城
親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。 (ダッシュエックス文庫)親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。 (ダッシュエックス文庫)感想
ちょっと校閲さぁぁん!!と叫びたくなる、いいシーンでの誤字脱字連発。タイトルはTheラノベだけど、中身は恋愛ものの純文学といっても過言ではない純粋さ。主人公が毎朝通学電車で出会う同じ学校の女生徒は、主人公と同じ古典SFが好き。今日は何を読んでいるのかな?という興味が半年間続き、仄かな恋心を意識し始めた時に親友から紹介された彼女が、古典SFの君だった。若者よ、友人に仲を取り持ってもらっていいのは紹介だけだ!作中ハインラインや電気羊など、有名どころが散りばめられて、SFファンきゅんきゅん?野村さん、好き❤
読了日:5月30日 著者:野村美月

読書メーター

2016年4月の読書感想

2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2853ページ
ナイス数:349ナイス

仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
面白かった!テンポが良く、緊迫感が持続するのが凄い。ただ、移植はすぐ気づくやろ、とは思った。徹頭徹尾、愛美が生理的にダメだったのだけど、やっぱりこの子だよねぇ。閉鎖空間で拳銃突きつけられたら、そら色々真っ白になるわなぁ。そんでもって吊り橋効果なのか。いや、チョロすぎるやろ。と突っ込みながら読了。 解説は蛇足。この人の書評ってt(自重)
読了日:4月1日 著者:知念実希人
命売ります (ちくま文庫)命売ります (ちくま文庫)感想
【かつくら】にて、新装版で文庫化されたと紹介されていて、面白そうなのでとりあえず図書館で借りてみようと予約したら、昭和48年発行の日焼けして飴色になった本が届き、テンションが上がった。私が生まれる前の紙の本は、漢字が旧字の命賣ります。主人公が自殺に失敗するところから、物語は始まる。短編連作のように書かれた文章は、全然古臭くなくとても読みやすい!虚しさ、孤独だった主人公が、死ぬ気になった途端に運が開けて?いく。ラストにはつけが回ってくるのだけれど、希望が見えない。生きておられたら、どんな物語を紡がれたかな。
読了日:4月3日 著者:三島由紀夫
さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)感想
ボトルネックで心折られまくったので、暗そうだから手に取らなかったこの本。でも続きが出たと聞いたら読むしかないよね。時は1991年。日本では全日本プロレスの四天王プロレス全盛期。いきなり現れた外国人マーヤの国では紛争の火種がくすぶっていた。たった2ヶ月の同世代のありふれた交流、異文化交流、微笑ましい日常。そして帰郷。マーヤが帰る先は紛争地。うん、米澤さんはハッピーエンドは書かないよね。知ってる! 主人公?の守屋が嫌い。「何か」程度で行っていいのは安全なボランティアだけだうつけが!平和ボケしすぎ!
読了日:4月6日 著者:米澤穂信
みんなの少年探偵団2みんなの少年探偵団2感想
豪華な執筆陣!みんなが通る道!それぞれに愛情が溢れていた。そしてまさかの黒坂木!明智探偵の闇に戦慄。大崎さんのが最後にほっこりできて好きかな。血は争えませんなぁ。平山さんが一番、当時感じた不気味さを味わわせてくれたかも。子供の時は、本当にびびったもんだ。今回も表紙の雰囲気がそれらしくて良かった。
読了日:4月10日 著者:有栖川有栖,歌野晶午,大崎梢,坂木司,平山夢明
ザ・万遊記ザ・万遊記感想
サッカーにも野球にも興味がないので、じゃっかん頑張って読んだ。日常を面白く書くのが才能なんだろうけれど、興味がまるで無いので申し訳ない気持ちに。チャンネルの関西版は頷きながら読む。5chはKBS京都だよね!(前は7)そして関西のCMはアクが強いに同意!関西~電気ほ~あんきょ~かい♪トンカツKYKは最近も見た気がする。ところで、年越しそばが、都内だと冷たい盛り蕎麦ってとこにめちゃくちゃ驚いた!コタツに入ってあったかいお蕎麦が全国共通だと思ってた!私は夏でもうどんと蕎麦はあったかいかけうどんかけ蕎麦が好きだ!
読了日:4月11日 著者:万城目学
フィッシュストーリーフィッシュストーリー感想
脇役が活躍する短編と聞き、誰が出るのかな♪とワクワクしてたら黒澤!!うおお、好きだ!泰然自若。でも初対面の人にそんな口のききかたするかね?やはり表題作のフィッシュストーリーが好きかな。意図してないのに人助けになったり、音楽ってそうじゃなくても少なからず影響を与えてるよね。そしてポテチ。どうしようもない始まり方で、いったいどんな話になるのかと思いきや、いい話だった。性格がいいのが一番だよ。そして、そこまで思うなら空き巣からは足を洗おうよ!全編、会話が素敵だった。
読了日:4月14日 著者:伊坂幸太郎
失われたものたちの本失われたものたちの本感想
母の病死を受け入れる前に父親が恋人を連れてきて、半年足らずで即行デキ婚され居場所を失った少年が、アリスのウサギの穴的な所から大きな樹のウロ、童話の世界へ転がり落ちる。心理学では、樹のウロは喪失感の象徴。そんな感じで、中に登場するよく知った童話たちも、少年の影響を受けてまるで残酷物語。父親やその恋人への嫌悪などが、心理学者じゃなくても読み取れる。心の拠り所が欲しかったのはわかるけども、子供がいるんだからもうちょっと辛抱しろや父親!子供が一番辛い時期に不倫て。最後に救いがあって良かった。物語があって良かった。
読了日:4月25日 著者:ジョン・コナリー
あなたの人生、逆転させます: 新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌あなたの人生、逆転させます: 新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌感想
タイトル「。」も付けようよー。それはさておきとても読みやすかった。紙面の都合か表現力の問題か、うまく行き過ぎなのと、上っ面だけさらさら流れていく感じで、こちらの気分もふさがない。患者の問題を片付けつつ、主人公の問題も片付けていくらしく、続きがあるような終わり方。読み終えて思うことは、母親の負担がでかすぎるなってこと。あと、ボーダーで苦しんでいた友人を思い出した。そうか、死ぬ死ぬ詐欺で本当に死んじゃう人は一割なのか。なんにせよ、がっつり支えるつもりがないなら、適度な距離が大事なんだな。現役精神科医の著作。
読了日:4月25日 著者:小笠原慧
浮雲心霊奇譚 妖刀の理浮雲心霊奇譚 妖刀の理感想
八雲のご先祖?両目が赤い祓い屋浮雲の第二弾。時代物だけど規格外なので、お江戸が苦手な方でも余裕です。今回は、サブタイトルがそのまんま内容を表すわかりやすさ。八十八は、お節介な感情のままに動く人なのだけど、自分がどうにかするのではなく、浮雲の力ありきで最初から他力本願というか、寄りかかりすぎなところが今回鼻につく。そしてやたら浮雲の笑みに見とれている。何回も転ばれるよりはましか。主要人物出揃ったものの、まだ謎だらけ。伊織さんとの仲もめっちゃ気になる。前回の表紙の方が好き。八十八は、その内きっと絵で人を救う。
読了日:4月27日 著者:神永学
羊と鋼の森羊と鋼の森感想
素敵な物語。少年から青年への成長を描く、調律師の物語。綺麗な文章が、乾いた苔に水が染み込むように柔らかくたっぷり吸収された気がする。楽器やってたから、ピッチの話に大共感!私は理屈じゃなく感覚で、自分が心地良いように和音のピッチを変えてた人なので、ちゃんと意味があって筋を通すやり方を尊敬する。途中で目指す音を表現した作家さんの言葉もいいなぁ。天職に出会った瞬間、ぐっと大きく成長する瞬間が瑞々しい。成長物語には、かっこいい大人が不可欠!外村くんが大化けしますように!本屋大賞おめでとうございます!
読了日:4月30日 著者:宮下奈都

読書メーター

2016年3月の読書感想

2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3367ページ
ナイス数:1237ナイス

倒れるときは前のめり倒れるときは前のめり感想
熱いぜ、有川さん!首がもげそうなほど頷いたり、憤ったり、涙ぐんだり、全編余すことなく堪能。自著の解説の熱い思いにぐっと来た。書きたいことを真っ直ぐ書く。矢面に立つ覚悟ができてる。だけど、有名になってネットで首を吊りたくなるような罵詈雑言を書かれるようになったとあり、衝撃を受けた。某翻訳本のハッカーに頼んで、悪意のある書き込みに住所氏名年齢職業を晒し上げ付け加えてほしい。匿名って、越えてはいけない一線を越えさせる何かがあるのかね。お天道様は見てるよ?ファンからも背中撃たれてるよね。エッセイより小説書けとか。
読了日:3月1日 著者:有川浩
きのうの影踏み (幽BOOKS)きのうの影踏み (幽BOOKS)感想
怪談、体験談風、悪夢風などなどでちょっとぞくっとする短編集。ラストは悲しくもハートフルなので、読後はほんわか。手紙の主が一番ぞわぞわ。やはりだんだん近づいてくる訳の分からないモノは怖い。正体がわからないこと、意志の疎通ができないことが怖いんだよなぁ。紫の鏡は小野不由美さんの影が見え隠れする。小野さんが悪霊シリーズを執筆中に怪談を募集したところ、まさに「噂」が全国に広がっていく様子を見られて貴重な体験をしたとおっしゃっていた。なんにせよ、当事者にはなりたくない話ばかりだ。
読了日:3月4日 著者:辻村深月
西洋菓子店プティ・フール西洋菓子店プティ・フール感想
じいちゃんかっこいい!タイトルからは想像もつかない、痴話喧嘩の世界がそこに(笑)当事者にはわからんもんだね。主人公亜樹は視野が狭く依存心が強い上に我も強い。そんな彼女が作るお菓子はスパイシーでアルコールたっぷりで刺激的。対するじいちゃんは、みんなの肩の力を抜いてくれる、シンプルで優しいお菓子を作る。私はじいちゃんのお菓子がいいな。下戸だし。途中、夫の不倫に悩む女性のお話や、亜樹の学生時代の背徳的でちょっと耽美な思春期の憧憬などなどを盛り込み、ほろ苦い大人の味。お菓子研究に余念がないけど、胃腸強いな…。
読了日:3月7日 著者:千早茜
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (4) (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (4) (メディアワークス文庫)感想
今回のお品書き。水羊羹、きんつば、水饅頭。ああ!芋きんつばが食べたい!ぷるぷるの葛饅頭が食べたい!そして羊羹は甘さ控えめが好きだ!東京と地方での呼び名や形状の違いネタは、様式美として毎回入れていいかも。謎解き要素より、もう人情と和菓子を楽しむ本。相変わらず緩い本編と、葵さんのハードな過去との落差たるや。なんにせよ、対話は大事。いらん一言や売り言葉に買い言葉はぽんぽん出るのに、肝心な言葉を伝えずすれ違う。ラストの真実、ぜひ伝わりますように!そしてやっぱり後継ぎ同士の恋に未来はあるのか?!
読了日:3月8日 著者:似鳥航一
『罪と罰』を読まない『罪と罰』を読まない感想
読んでない私が読んでもなかなか面白かったので、読んだ人はもっと楽しめると思う。前半三分の二が読まずして内容を推理していくという趣向。しをんさん鋭い!最後に実際に読んでみた感想をまた座談会するのだけれど、これがまたいい。編集者がついてたらこの本は三分の一くらいにまとめられたはずとか、登場人物全員変とか。考察も深い。流石作家! カラマーゾフなら参加できる…かな?名前すらあやしいけど。あと、他に何書いてんだドスト。なんにせよ、きっと超長編に違いあるまい。とりあえず、これで読んだも同然!いや、それ以上に理解できた
読了日:3月12日 著者:岸本佐知子,三浦しをん,吉田篤弘,吉田浩美
ジャック・リッチーのびっくりパレード (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)ジャック・リッチーのびっくりパレード (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)感想
スタイリッシュなクライム短編集。【クライムマシン】や【10ドルだって大金だ】ですっかり魅了された作家さん。この二冊は超おすすめ!編者が違うと作家が同じでも感じが変わるんだなぁ。年代別になっていて、だんだん熟していく様が見られるのが面白い。ターンバックル部長刑事やカーデュラにまた会えるとは思わなかったので、嬉しかった。こういうタイプの短編の和訳タイトルを考えるのって、めちゃくちゃ大変じゃなかろうかとしみじみ思った今回。そして、ページ!紙が黄色い!すんごい手触りがいい!
読了日:3月15日 著者:ジャックリッチー
鍵屋甘味処改  3 子猫の恋わずらい (集英社オレンジ文庫)鍵屋甘味処改 3 子猫の恋わずらい (集英社オレンジ文庫)感想
おいいいい!主人公、共学かい!しかも担任男性かい!それなら一巻の反応おかしいやろ! ちょっぴりホラーテイストな今巻。んー、謎解き系にいくかと思いきや、安易な方に進んだ感が否めないけど、好き。鍵をかける箱に思いが留まるといわれたら、なんか納得しちゃうな。執着が残るのは嫌だけど。二人はもう両思いやん?!とは思うけど、主人公が高校生だからなぁ。幼なじみのお隣さんとの関係も気になるところ。今回も淀川さん紳士。スマートな思い遣りと気遣いができるイケメン。シリーズの中で一番気持ちよく読めた。
読了日:3月16日 著者:梨沙
隠密 味見方同心(五) フグの毒鍋 (講談社文庫)隠密 味見方同心(五) フグの毒鍋 (講談社文庫)感想
お品書き・馬鹿弁当・フグの毒鍋・イカタコ煮・なみだ酒 これまで超ライトな時代小説だったのに、今巻はぐっと深みが増した気がする。終わり方の効果かな。食べ物がドーンと出る小説なのに、えずくようなエグい描写があったり。今回はお品書きが、わりと普通だったけど、お兄さんの死の真相を匂わさせる描写があっちこっちにあって、みんな疑わしい!魚之進がヤクザに好かれるのはなんでだろう?なみだ酒、そんなお酒が美味しいはずがない。大人の階段をのぼった魚之進。次巻も楽しみだ。
読了日:3月17日 著者:風野真知雄
文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS.京極夏彦文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS.京極夏彦感想
漫画の本編や小説のその他を読まずに、外伝だけいただきます!最初若干文章くどいな中二だなと思ったのも束の間、大変楽しく読了。それぞれの著作からの小物や実際の関係性や、普段着まで、いろいろ発見するたびににやにや。ネタバレになるのでどこからの抜粋か書けないけど、綾辻さんが目覚めてすぐ目の前に、寝顔を眺めてる京極さんがいる光景って(笑)謎解きもスリリングだし、小ネタは楽しいしで大満足の一冊。本編はなぁ、とある男性作家が女性になってると聞いて食指が動かず。とりあえず、アニメ化するそうなので見てみようかな。
読了日:3月23日 著者:朝霧カフカ
野良女 (光文社文庫)野良女 (光文社文庫)感想
けっこうな明け透け下ネタに、同性だけどちょびっと引いた。なので、男性が読んだら人によってはへこむかも?(笑)私の周りには全くいないタイプの人ばかりだけど、リアリティがある。そして、距離感がいいな。べったりじゃなく、必要な時に手を貸したり、忠告したり、叱ったり。自分の足でしっかり立ってる。あたたかい読後感だった。柚木さんの解説も良かった!どんな言葉をもらったのかとても気になるけれど、きっと宝物は見せてくれないんだろうな。
読了日:3月24日 著者:宮木あや子
アンソロジー 捨てるアンソロジー 捨てる感想
9人中5人が多分初めましての作家さん。イヤミスは苦手だけど、全部読んでから1話目のほのぼのを読み返すと物足りなく感じるとは、あなおそろしや。捨てるって、なんとなくすっきり!という話になるのかと思いきや、曲者揃いだった。【蜜腺】、【ババ抜き】、【花子さんと、捨てられたら白い花の冒険】が面白かった。蜜腺は、とっとと縁を切りなはれ!ババ抜きは続きが気になりすぎる。狭い世界ってやーね。花子さんは、タイトルがなんだか不自然。なぜ冒険?なんか元ネタがあるのかな?読後に納得の表紙の花選びだった。鈴蘭は全草毒草。
読了日:3月28日 著者:大崎梢,篠田真由美,松村比呂美,光原百合,柴田よしき,新津きよみ,永嶋恵美,近藤史恵,福田和代
みんなの怪盗ルパンみんなの怪盗ルパン感想
んあー、児童書のルパン読んだはずだけど思い出せない。あれはもしやホームズだったのか?思うに私は乱歩派だったのだなぁ。それはさておき、このオマージュもそれぞれ面白かった!男性作家さんの方は主人公がルパンでスリルがある。女性作家さんの方はルパンが脇役としてストーリー展開していき、細やかな情緒や物語が楽しめる。それぞれの持つルパン像と、愛がひしひしと伝わる。もう一度、ルパンシリーズ読み返さねば。そしてこちらでも湊さんがハッピーエンドを書いておられる!!!
読了日:3月31日 著者:小林泰三,近藤史恵,藤野恵美,真山仁,湊かなえ

読書メーター

2016年2月の読書感想

2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2612ページ
ナイス数:512ナイス

葬偽屋は弔わない: 殺生歩武と5つのヴァ二タス葬偽屋は弔わない: 殺生歩武と5つのヴァ二タス感想
自分が死んだ時、あの人たちはどんな反応をするのだろう?それを実際に知るために行われるのが葬儀ならぬ葬偽。偽物のお葬式。人情話にはいかず、生臭い感じがなんともこの漢字に似合っている。ヴァニタスとはもののあわれ。それぞれのタイトルには、死を象徴するものが含まれる。シャボン玉、蝶々、砂時計、貝殻。主要人物は大きな心の傷を抱えているが、会話は軽妙。死のうとしていたヒロインが、息を吹き返していく。黒村さんが愛おしすぎる。続きを読みたい。P316「人生なんて、休み休みでいいのさ。息抜きのために、生き抜けってな」
読了日:2月2日 著者:森晶麿
世にも奇妙な君物語世にも奇妙な君物語感想
まず表紙が怖い!ブラックユーモアな短編集。どれも皮肉がきいてて、いい!「ネットニュース」は因果応報。本当にゴミみたいな記事が散乱してる中で、書き散らかしてるライターの身に返ってきたらいいなぁ。大好きなラジオが悪意のある切り取られ方をした時とかに思う。最後の「脇役バトルロワイアル」は、実在する役者さんを一文字だけ変えてあって、特徴はそのままなので脳内で映像化された。朝井さんにドラマを見ながら解説してもらってる気分まで味わえた。ドラマもラジオもアイドルも大好きな朝井さんは、きっと時間の使い方が上手。
読了日:2月4日 著者:朝井リョウ
本をめぐる物語  小説よ、永遠に (角川文庫)本をめぐる物語 小説よ、永遠に (角川文庫)感想
トップバッターは神永学さん。ゴーストハントシリーズじゃなく、悪霊シリーズと書くあたりがわかってらっしゃる!!カトチエさんは、今まで書いたことのない文体にしたとラジオでおっしゃっておられた通り、物語ぽい。本は人を救う。千早さんのあかがね色の本は、私にとっても特別な一冊。夢中になって読んだなぁ。そしてラスト!藤谷さん、こういうとこでぶっこんで来るよね。十二国記の続編と、八咫烏シリーズの続編を読むまでは死ねないので、新刊が出ないのは困る!もういっそ、単行本すっ飛ばして文庫でもいいんじゃないか。
読了日:2月9日 著者:神永学,加藤千恵,島本理生,椰月美智子,海猫沢めろん,佐藤友哉,千早茜,藤谷治
もらい泣き (集英社文庫)もらい泣き (集英社文庫)感想
33話収録の超短編。感動をあおるような鼻につく文章ではなく、淡々と書いてあるのが好印象。なので表紙のイラストと中身が合ってないので、これ表紙で損してるんじゃなかろうか。普段本を読んでいる人は「泣ける」とでかでかと書いてあるものは敬遠しがちな気がする。ちょっと癖のある作家さんなので、一気に読むとお腹いっぱいになるので、少しずつ読むのがいいかも。それにしても、故人や犬の話には弱い。なんだかほんわかとした心持ちになれる本。涙腺は緩みがちになるので、外では読まないように!
読了日:2月11日 著者:冲方丁
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)感想
文庫化で再読。単行本の方では、「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ。」がお気に入り。単行本未収録だった部分の感想を。ラジオは毎週聴いていたけど、せいどーさんが藤井青銅さんだと知った時は衝撃だった!中学生くらいの頃だったか【死人にシナチク】【愛と青春のサンバイマン】読んでたよ!これも縁だと思わずにいられない。そしてツチヤさんのお話。ラジオを通してずっと見守っていたので、しんみりした。その後「大阪に行った時、夜中に車借りて友達に会いに行った」というエピソードトークの友達がツチヤさんで、泣きそうに。
読了日:2月12日 著者:若林正恭
下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。 (ファミ通文庫)下読み男子と投稿女子 -優しい空が見た、内気な海の話。 (ファミ通文庫)感想
頁から「小説が好きだー!」という気持ちがほとばしってきた。野村さんは、素敵を見つける天才だと思う。朔おじさんの若さを羨む絶叫、わかるー!感性が瑞々しいんだよ。まっさらな気持ちで物語を受け取れる。主人公は風谷青。ナウシカ?いいえ、男子です。ヒロインはクールビューティーの仮面をつけた人見知り。はにかむ美少女は無敵。ラストの批評シート、小説等を書いたことがある人が読んだら、誠実さに泣けると思う。下読みのバイトは羨ましくもあり、他人様の人生を左右するかと思うと恐ろしくておいそれとはできないな。とても幸せな物語。
読了日:2月15日 著者:野村美月
スーツケースの半分はスーツケースの半分は感想
旅に出たくなる短編連作。近藤さんのお話は、いつもどこかほろ苦い。幸運のスーツケースと命名された青いスーツケースは、それぞれの女性を相棒とし、ニューヨーク、香港、アブダビ、パリ、シュトゥットガルトなどを旅行する。出会いだけが幸せではない。嫌な人と縁が切れることもまた幸せ。各章それぞれに誰もが経験する葛藤や煩悶がある。読了後は、ほろ苦さとともに背筋が伸びる。背中をとんっと優しく押してくれる、そんな一冊。あなたの旅に、幸多かれ。
読了日:2月16日 著者:近藤史恵
朝が来る朝が来る感想
前半は不妊治療や特別養子縁組に悩む夫婦のお話。未だに、不妊で真っ先に疑われるのは妻。夫は検査すら億劫がる。ところが原因は夫だった。これ、妻に原因があったら嫌な展開になりそうな反応だな。 後半は、前半の夫婦のもとで養子になった赤ちゃんのお母さんのお話。中学生の母。確かに彼女の親は少し過干渉だけど、性教育も経たであろうに反抗期が最悪の形に。性交渉が大人だと思ってる勘違いが痛い。まだ魔法信じてる方がいいね、中二病と言われても。その後も幼稚過ぎて、辛い。せめて地盤固めてから独立すればいいのに。最後は幸せの予感。 巧に罰があたりますように、と願ってしまった。
読了日:2月20日 著者:辻村深月
ついてくる怪談 黒い本 (ポプラポケット文庫 児童文学・上級?)ついてくる怪談 黒い本 (ポプラポケット文庫 児童文学・上級?)感想
竹岡美穂さんの絵に惹かれて読んだ。タイトルもいいね。定番の怪談たちだけれど地味に怖い。夜中に思い出しそうな。本好きさんが主人公。本と現実がリンクして、起きたことが書かれたり書かれたことが起きたり、読んでいてふわふわした。なにが凄いって、主人公の男の子の運の良さ!ついてる!そして憑いてる?!10巻出てるそうなのでシリーズを読んでみる。
読了日:2月27日 著者:緑川聖司

読書メーター

2016年1月の読書感想

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2772ページ
ナイス数:429ナイス

レイン〈13〉新天地へレイン〈13〉新天地へ感想
相変わらず人たらしなレイン。たらされてもいい、と思える活躍と細やかな情を感じるシーンが多かった。特にガサラム!(涙)私が臣下でも喜んでついていくよ。そしてむっつりギュンターも好き。気になるキャラや広がる内乱、小心者たちの掌返しと、はてさてこれからどうなるのか?!あとがきに、本が売れないと続き出ないかもよ(意訳)と書いてあり、ちょっと気が引き締まる。作家さんは遠慮せずにそういう発言をすべき。私は単行本を図書館で借り、気に入れば文庫本を本屋で買う。場所が無いから凹
読了日:1月6日 著者:吉野匠
旅のラゴス (徳間文庫)旅のラゴス (徳間文庫)感想
1986年刊行。近所の掛かり付け医師のオススメ本。 古さを全く感じさせない。破天荒な筒井節は控えめで、一人の男の旅の一生が綴られる。ひとところに落ち着かず旅から旅の生活をしているのに、奴隷になったり王様になったりカリスマ的に崇められるようになったり、淡々とした文章と人生の起伏の振れ幅の大きさが面白い。彼の最後がどうなったかはわからないが、旅の最後に望んだことは、一番最初に愛した女性のもとに帰ることだなんて、なんてロマンチストなんだ。SF要素も盛り込まれた不思議な世界観だった。
読了日:1月9日 著者:筒井康隆
幕が上がる (講談社文庫)幕が上がる (講談社文庫)感想
女子高生の一人称、話し言葉で綴られる物語は、慣れるまで少し読みづらい。始めのうちは、主人公の心理状態が少しダラダラしてるから余計に。ゆるい演劇部に、本格的に演劇をやっていた先生が加わることで、加速度的に物語は動き出す。高校生が表現したいモヤモヤと、大人が型にはめたい高校生像との差。わかるなぁ。幕が上がる一分前の仕草が好きだ。私にとっては【銀河鉄道の夜】ってだけで無条件に涙腺がゆるむのに、最後の台詞はやられる。映画化されたそうだけど、わび助を誰が演ったかが気になる。わび助可愛い。良い青春小説だった。
読了日:1月13日 著者:平田オリザ
GOSICK PINKGOSICK PINK感想
ブルーの翌日のお話。たった一日の話とは思えない濃さ。前半、二人の年齢と行動の差に戸惑いつつ、ヴィクトリカのデレを堪能。家とはどういうものか?という疑問が切ない。後半、年末に【戦場のコックたち】を読んでいたから、相乗効果で余計につらい。それぞれの傷口は、まだ血を流し続けているのだなぁ。新聞社で、お爺ちゃんみたいと揶揄される一弥に笑ってしまった。次巻が既に楽しみでしょうがない。
読了日:1月18日 著者:桜庭一樹
人狼作家人狼作家感想
金曜日のオールナイトニッポン0で、あまりにも加藤千恵さんが楽しそうに話してらしたので興味津々だった人狼ゲーム。そこへきてのこれ!人気ミステリ作家たちのみのバトル!時間の経ち方が24時間で1日設定なので、めっちゃリアル。まず、人狼ゲームをご存知ない方は、簡単なルールを検索して予習してから読まれることをおすすめしたい。内容は流石の一言に尽きる。推理が高度!読んでみてわかったことは、私は人狼ゲームに向いてない。村人になったら、人狼に食い殺される恐怖と、同じ村人に吊し殺される恐怖との板挟みになる。心折れる!
読了日:1月21日 著者:
優しい死神の飼い方優しい死神の飼い方感想
読友さんおすすめで、前情報なしの状態で読み始めた。5行目で「あ、私たぶん泣くな」と思った犬派。霊的存在の説明で、新堂奈槻さんの【FATAL ERROR】シリーズを思い出した。やはりお医者さんが書く病気の部分はリアルだ。目視しただけで病巣がわかるといいのになぁ。ある意味ハートフル成長物語。人間に無関心だった死神が、感情を持つことができたお話。ミステリとしては弱い。なぜなら、このザル頭の私にもすらすら全部わかってしまったからだ!まぁ大事な所はそこじゃないから問題ない。ほっこりできるお話。でも犬に甘味はダメ!
読了日:1月23日 著者:知念実希人
心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 裁きの塔 (角川文庫)心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 裁きの塔 (角川文庫)感想
面白かっただけに、時間軸がいつなのか気になる外伝。後藤さんが刑事だから八雲が逮捕される前、んで、どの事件まで二人で乗り越えたところなの?晴香の実家泊まる前だよね?お前らとっととくっつけやと思ってるので、今回の妙に甘いやりとりにはにまにま。こんな展開があったのなら、本編での対応がなんかしっくり来なくなるというか。外伝なのに、本編みたいなあとがきもどうなんだ。とりあえず、本編お願いします。 P239「先の見えない未来を予測して悩むより、自分の信じる結果に辿り着けるように、前に進む方が楽しいだろ──って」
読了日:1月26日 著者:神永学
ピンクとグレーピンクとグレー感想
アルピーの平子さんがラジオで絶賛されていたので読んだ。前半は時系列がぐちゃっとしていて、文章がよく言えば初々しくて少し読みづらい。スタンドバイバイミーがスタンドバイミーになったところが好き。別離以降は急展開というか、釘付けになった。重い。辛い。苦しい。一気に読んでしまえるかと思いきや、映画のシーンは苦しすぎて、ちょいちょい休憩しながら読了。光が強い場所の影は、濃い。これはソウルメイトだったんだろうか。著作を著者に投影してくれるなと作家さん達は言うけれど、芸能界の闇は深そう。よし、明るい本を読もう!
読了日:1月27日 著者:加藤シゲアキ
図書室で暮らしたい図書室で暮らしたい感想
大好きが溢れていた。読んでる間中「わー!私も読んだ!そうそう!」「わー!私も観た観た!」と、心の中で大騒ぎしながら読了。幼少期や祖父とのエピソードは、同郷でもないのに郷愁を誘われ目頭が熱くなり、心が震えた。ファンレターを出したお話には、私もけっこう手紙を書いていたので、ぎゃーー!ってなった(笑)辻村さんのファンレターを小野不由美さんが覚えていたというお話、わかる。拙い手紙でも読み込んで下さって、小野さんの著作に私がちょろっと登場した時、手紙から汲み取った私の性格をキャラにのせて下さっていた。勿論宝物だ。
読了日:1月28日 著者:辻村深月

読書メーター

2015年で面白かった本総括

2015年の読書メーター
読んだ本の数:108冊
読んだページ数:34060ページ
ナイス数:12999ナイス
http://bookmeter.com/u/473529/matome_y?invite_id=473529

煩悩の数だ!というか、少ないなぁ。
そんなわけで、2015年に読んだ面白かった本の総括。
過去に書いた感想の方に詳細は記載。たぶん。

●八咫烏シリーズ
阿部智里【烏に単は似合わない】【烏は主を選ばない】【黄金の烏】【空棺の烏】
 このシリーズに出会えた僥倖に感謝!
平安時代を模した世界観の中で繰り広げられるファンタジー。もうね、構成がお見事!これがデビュー作だなんて末恐ろしい!巻を重ねるごとに面白くなり、ページをめくるのがもどかしいくらい世界観にどっぷりつかり、登場人物たちが愛おしい。
小野不由美さんや萩原規子さん辺りが好きな人なら、確実にはまる。
今年の夏にエピソード0が出るので、楽しみでしょうがない!

●佐々涼子【エンジェルフライト 国際霊柩送還士】
 ノンフィクション。海外で亡くなった人は、どうやって日本に帰って来るのか?
現地の検察と大使館辺りが手配して、日本の空港へ遺族が手配した葬儀屋が迎えに行くのかな?程度に考えていた私は、自分の甘さと国際霊柩送還士の皆さんへの敬意にただただ衝撃を受けた。
エンバーミング、もっと普及すればいいなぁ。エンバーミングに興味をもったら、小説 山口雅也【生ける屍の死】や、漫画 三原ミツカズ【死化粧師】をおすすめする。

●奥田英朗【ナオミとカナコ】
徹夜本!分厚さもなんのその、続きが気になって寝かしてくれない徹夜本!
百貨店の外商で働く女性とDVに苦しむ女性の物語。
後半からのジェットコースターのような展開に、読み手にまでGがかかって血の気が引くこと請け合い!
ラストの方は展開が気になり過ぎて、右端を読んでいるのに、真ん中や左のページの文章までもが目に飛び込んできて、一行ごとに読めず苦労した。結局隣の行からを丸ごと隠しながら読むはめに。つまり、脳味噌大興奮!
ドラマ化するらしいけど、ぜひ小説で読んで、このスリルを味わってほしい。

●柿谷美雨【あなたの人生、片づけます】
どんな掃除や収納のハウツー本よりも、効果がある一冊。
散らかった部屋を片づけるには、まず心の整理が必要だったという、ほろりとした悲しみと見守りの温かさを感じる良作。年末の大掃除前に読むといいかも?
柿谷さんは現代の病巣を切り取るのが抜群にうまい。

●誉田哲也【武士道ジェネレーション】
誉田さんは、ストロベリーナイトがドラマ化されたので知名度は高いですが、こんな青春小説も書いてはるんですよ!ってことで、【武士道シックスティーン】から始まる武士道シリーズの最終巻。
剣道が舞台の女子高生の青い春。武道である剣道とスポーツ剣道の違いなどが織り交ぜて語られる。
主人公は寄らば切る!という雰囲気の少女。愛読書は宮本武蔵の五輪の書!
映画化もされましたが、そちらもなかなか良かったです。
青春小説が好きな人なら、読むべし!



以下、本好きにしか良さが伝わらないであろう大名作。普段本を読まない人は、理解できないか挫折する本。

●上橋菜穂子【鹿の王 上下巻】
言わずとしれた本屋大賞受賞作、国際アンデルセン賞を受賞した上橋さんの渾身のファンタジー。
圧倒的世界観で描かれる、病気とは?医療とは?人間とは?
児童書には難しすぎるとの意見が多々見受けられるものの、柔らかい感性でこそ受け取れるメッセージがある。子供を甘く見てはいかん。大人になって読み返した時、全く別の物語が見えるだろう。これを子供時代に読める人がうらやましい。ミヒャエル・エンデを読む時の感覚が味わえるだろう。

●柚木麻子【本屋さんのダイアナ】
こちらは本屋大賞ノミネート作品。
赤毛のアンが好きだった人はもちろん、子供の頃からの愛読書がある人は大共感できる一冊。
大人になった今赤毛のアンシリーズを読み返すと、アン目線で読んでいたあの頃と違い、大人たちの気持ちまでもがよく見えて、より深みのある物語が現れる。アンの目を通して見た世界は、キラキラとした輝きに満ち、ページからは林檎の香りが立ち上るだろう。アンが難産で死にかけたり、アンの息子が戦地に赴くなんて、子供時代の私は想像だにしなかった。
そんな感じで、子供時代に想像もしなかった経験を乗り越える、二人の女の子の友情物語。

●高田大介【図書館の魔女 上下巻】【図書館の魔女 烏の伝言】
言語学者の書いた、本にまつわる物語。ボーイミーツガールものでもあり、そこに政治が濃厚に絡む。
言語とは?蔵書の意味とは?
いつも読んでいる小説とは一線を画す綴られ方をしているので、読み解くのに時間がかかった。それでなくとも分厚い!下巻だけで800ページ!質、量ともに大満足で、読後に達成感まで味わえるお得な一冊。
続きを待ち焦がれている。

2015年12月の読書感想

2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1998ページ
ナイス数:660ナイス

白い虎の月 タイガーズ・カース・シリーズ#1 (タイガーズ・カース・シリーズ # 1)白い虎の月 タイガーズ・カース・シリーズ#1 (タイガーズ・カース・シリーズ # 1)感想
YA向け。帯によるとラブファンタジー!ティーンが主役のプチインディージョーンズといった雰囲気で、おとぎ話の世界へ誘われます。王子様、呪いをかけられ虎の姿で不老不死のまま350年。その呪いをとくのがヒロインのケルシー。途中で恋愛色が濃くなるんだけど、この娘自己評価が低い上に相手に聞けば済む問題をずーっとうじうじ考え込んで八つ当たりして、負のスパイラル状態で苛々する~話し合えよ~。王子様は1日24分だけ人間に戻れる設定。もうちょっと冒険部分を読みたいかな。ところで、河童の資料は何を見たのか。あれ半魚人じゃ…
読了日:12月7日 著者:コリーン・ハウック
隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)感想
面白かった!軽い文章なので、時代物が苦手な人もぜひ!今回のお品書き・つるもどき・へったれ漬け・ちくび飴・怪談そうめん 表題が恐怖の流しそうめんで、そそられたー。ちくび飴を売っているのは、三人の若い娘さんだよーんふふー。関係ないけど、中学の時の校長先生が全校集会で、学校に飴やガムを持ってくる生徒達に激高して「飴をしゃぶりたいなら家でしゃぶれ!」と大声を出してたのが凄く記憶に残っている。久しく聞いてないしゃぶるという単語と、激高という感情が不釣り合いで、笑いそうになるのを必死に堪えた。 続きが早く読みたい!
読了日:12月10日 著者:風野真知雄
薔薇十字叢書 石榴は見た 古書肆京極堂内聞 (講談社X文庫ホワイトハート)薔薇十字叢書 石榴は見た 古書肆京極堂内聞 (講談社X文庫ホワイトハート)感想
京極堂シリーズシェアードワールド。京極堂の飼い猫石榴から見た、敦子を慰める榎さん、関口夫妻、京極堂夫妻のお話。夫妻のお話は甘~い!口から砂糖がザーーっと出る!特に関口夫妻!いや、本家でもなんで関口さんにこんな美しい妻が?!というのは謎中の謎、この世に不思議なことはあるって!と常々思っていたので、このお話が読めて良かった、かな?ラストの鮎を落とすシーンでふき出してしまった。本家では絶対読めそうにない、少女小説のレーベルだからこその甘々展開を堪能できた。緻密な京極本もいいですが、これはこれで好き❤
読了日:12月14日 著者:三津留ゆう
うずら大名うずら大名感想
うずらを飼いたくなる本。鳴き声を検索して聞いてみたら、わりと鶏に近い鶏より綺麗な声で、場合によっては御吉兆と聞こえなくもない。でもポポポという鳴き声というか唸り声の擬音は、当てはまる動画を見つけられず。 物語に関しては、切ないやね。特に同門は血よりも濃い仲間意識があるものだから。運によって格差が広がってくると、隣の芝生は青々として見えるのだろう。身分には、それ相応の責任と重みが付随する。でも羨む人はそこは見ないもの。吉之助は泣きすぎで、有月は涼やかな毒舌か粋な感じがもうちょいあるといいなぁ。人情もっと!
読了日:12月15日 著者:畠中恵
陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)感想
安定の面白さ。シリーズ三作目。あとがきを読んで、凄くこだわりがあるんだなぁ、だからファンがたくさんいるんだなぁと納得。 まず会話が好き。そして成瀬と雪子さんが好き。響野のうざさは鉄板。はめてはめられ出し抜き出し抜かれ、そこにインテリやくざ的なスパイスが降りかかり、中だるみが無い!またカジノ?とは思ったけれど、火尻にがっつりお仕置きがありそうでこちらも爽やかな気分で読了。 久遠のキャラが形成された過程がとても気になる。どんな子供で、どんな環境で育ったんだろう。
読了日:12月19日 著者:伊坂幸太郎
戦場のコックたち戦場のコックたち感想
戦場のコックさんの日常ミステリー。最初のうちは、わりとほのぼの読んでいた。でも、ほのぼののまま終わるわけがない題材。感情移入してきた頃に、一人また一人と怪我などで周囲からいなくなる。この人は残るだろうと思ってた人がいなくなった時は、うるうるじゃなくぽろりときた。たくさんの資料も読み込まれたようで、そこを想像するだけでまたつらい。大事なことなんだけどね。国vs国だと憎しみあっても、対個人だと友人になれる。戦場にいた人の口が重かった理由がよくわかった。年末の忙しい時に細切れに読んだことが悔やまれる。
読了日:12月28日 著者:深緑野分

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