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日和見主義

読書感想やら日記やら。

2018-12

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2016年12月の読書感想

2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2123ページ

シャルロットの憂鬱シャルロットの憂鬱感想
不妊治療に疲れた夫婦がリタイアした警察犬を引取り、生活するお話し。訓練がばっちりされての大型犬、素晴らしい!シャルロットという名前の愛らしさよ。愛犬家の私にとっては、涙腺が緩みっぱなしの物語だった。愛らしくて涙し、可哀想で涙し、癒されて涙。ああ、私もあの温かな毛皮に顔を埋めたい!犬飼いあるあるもふんだんにあり、うんうんそうそう!と頷きながら読んだ。散歩中「噛みますか?」と聞かれた時は「歯があるから噛むよ」と答えてた(笑)私も散歩したい!とリードを奪いにきた見ず知らずの餓鬼には驚いた。犬より躾ができてない!
読了日:12月3日 著者:近藤史恵
コンビニたそがれ堂―街かどの魔法の時間 (ポプラの木かげ)コンビニたそがれ堂―街かどの魔法の時間 (ポプラの木かげ)感想
短編集児童書。心が洗われるようだった。危うく成仏しかけた。全編ノスタルジックで、誰の中にもありそうな、そんなお話たち。中には毒親の話もあって、ぶっちゃけ解決になったのかな?というハラハラする内容もありつつ、一本力強い筋の通った本だった。別れがテーマのようで、あとがきも容赦がない。大人になっても充分刺さったから、子供の時に読んでいたらどんな感想をもっただろうか。まだ死を他人事だと思って、ふーん、なんて感想だろうか。特にあんずに泣かされた。大切なものは、心の中にずっとある。厳しさと優しさを兼ね備えた良書。
読了日:12月3日 著者:村山早紀
ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)感想
前半は特に進展がないのでのんびり読んでいたら、途中からもう目が離せない!一巻がわりとグロ要素が少なかったから油断してたけど、そうだ、誉田本だよ。新世界秩序ってなによとモヤモヤ読んでて、ふっと霧が晴れ、視界が開かれた先の陰惨さ!こっち側の人間だと思っていた人があっち側だったり、理解したくない犯罪者の心理をどういうことだ?!と考えたり、もう作者のいいように翻弄された。でもさ、秩序を壊した先の世界って、結局各々の自分ルールの世界で、各々の秩序が存在するんじゃなかろうか。自我。次巻でどう完結するのか興味深い。
読了日:12月17日 著者:誉田哲也
平蔵の首平蔵の首感想
おお、さすが逢坂さん!池波版鬼平は人情に厚く茶目っ気があり懐の深い平蔵。こちらの平蔵は、神出鬼没変幻自在。情すらも計算の内に入れ、それでいて大胆不敵。池波版が配下視点で、こちらが平蔵視点なのかもしれないと思わせられる、似ているようで別の顔。池波版の方が江戸の生活が書き込まれてあって、逢坂版の方がトリックを使ったりの捕り物の描写が書き込んである。熱い平蔵、クールな平蔵、どちらの平蔵も魅力的。次巻も楽しみ!あまりにも池波版が偉大で有名なので、戸惑いや好みはあるかも。私はこちらも好きだ。
読了日:12月23日 著者:逢坂剛
吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(4) (ファミ通文庫)吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(4) (ファミ通文庫)感想
甘かったぁ♪ヽ(´▽`)/物語の季節がまさにクリスマスなので、ピッタリだった。イヴのお話しをイヴに読む!至福!自分が傷つきたくないし、お互いを思いやりたくもあるし、でも大好きで…という王道すれ違いながら、周りから見るとどう見ても両想い駄々漏れという微笑ましさ。雫の過去とおぼしきものにキュン。そしてカレナ様の痛い&良い女っぷりが素敵!誰のものにもならないと言いつつ、思わせ振りな会話がラストに。いや、もう、みんな幸せになってくれぃ。あとがき、心配だ。TwitterでSSあげて下さってて歓喜!大好きな作家さん!
読了日:12月24日 著者:野村美月
吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(5) (ファミ通文庫)吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(5) (ファミ通文庫)感想
売れなかったので今巻で打ち切りなのだとか。文学少女シリーズがあんなに人気なのにダメなのか。文学少女で野村さんに惚れて、以降は作家買いしている。文学少女の舞台回が大好きで、ど真ん中な設定だったから悔しくてならない。今のラノベは回転が早くて、まるで流星群のよう。アニメ化しようが映画化しようが、完結したら半年経たずに棚から無くなる。折り返し地点で、束の間の甘々タイムを楽しむ二人。この後大きな哀しみが待っているとか。ハッピーエンド好きにはここでいいのか?邪悪な綾音さんのイラストがとっても素敵!このコンビ最強!
読了日:12月27日 著者:野村美月
香りを楽しむ庭木の本香りを楽しむ庭木の本感想
香りの良い木が好きで、今後の参考にペラペラ。香りの強さが三段階評価になっていて、わかりやすい。が、手入れの難しさにはほとんど触れてなくて残念。虫がつきやすいから消毒が大変、程度のアドバイスも添えてほしかったなぁ。紫の房が垂れる藤棚の下を歩くのは至福とあったけど、羽虫や蜂めっちゃ来るし芋虫ぶら下がりまくりなのに正気か?!と突っ込んでしまった。桜も椿も毛虫が恐ろしいのに、一言もなし。まぁ、とっかかりの一冊として、あとは各自で詳しく調べたまえってとこか。よく知らない花もあって、楽しめた。
読了日:12月28日 著者:三上常夫
吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage感想
50歳になった詩也の、綾音さんがいなくなった世界でのお話し。二人の娘、ミナ(父親にベタぼれ)視点で物語はすすむ。三人も子供ができたのか!本編を、思い出を振り返るという形で書いてあるのだけれど、あああ!これ一冊ずつ読みたかった!言っても仕方ないけど、三冊か四冊分のネタが詰まっていてつらい。ネタバレになるので詳細は避けるとして、死んだことになってる詩也は、外国に行く時どうするんだろう?という疑問が…。それにしても、詩也と綾音の子供は、みんな良い子に育ったなぁ。良い友達にも恵まれたなぁ。素敵なお話しだった。
読了日:12月29日 著者:野村美月

読書メーター
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2016年11月の読書感想

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2504ページ
ナイス数:354ナイス

疾風ガール疾風ガール感想
バンドのボーカルの突然の死。その理由を突き止めるべく、ギター少女夏美は走り出す。テーマは暗いけど、青春小説かな?それにしても、ほんと自殺は呪いだね。せめて理由を説明しといてほしい。全体を見られる読者的には、最初の段階で理由はなんとなくわかる。ボーカル薫の魂は、少年時代に半分死んでいたんだね。身元不明だった薫の故郷を、微かな記憶と行動力だけで探しだしてしまう勢い、周りをどんどん巻き込む力、夏美はホンモノなんだと熱くなった。彼女がどう駆け上がって行くのか、次巻を読まねば!
読了日:11月3日 著者:誉田哲也
玉依姫玉依姫感想
序章で、あれ?安部さん、また私を寝かさない気か?と思ったのも束の間、徹夜本でした。空が白むの遅くなったねー!一気読み!時をかけた? エピソード0とのことでしたが、いやいや、前回の続きだし、この世界の全てでしたよ!権謀術数云々どころか、掌の上だったという諸行無常。神の力が消える時、まさか?一緒に消えるの?!という一抹どころじゃない不安。更に、烏たちの名前が一切出てこないんだけど、椿の雷食らったの誰?!大怪我したの、まさか雪哉?ますほが泣いてすがる人は少ないよね?そして炭になったのは誰?大人の日本神話だった。
読了日:11月4日 著者:阿部智里
西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII感想
出たら必ず読むシリーズ第十二弾!なんか平仮名多いなぁ。「なか」と「中」だと読み手としてはリズムが変わってくるんだけど、平仮名にする意図はなんなんだろうか。個人ギャラリー、ユーチューバー、整形、ブラック企業がテーマ。年相応に、刀を抜く前に解決する大人の対処法が目立った前作。今回は、ヤンチャ度がやや戻った!特に表題作が良かった。やっぱりタカシが出ると空気が締まる。そして最強はおふくろさん!タカシはずっとキングなのかな。なんか会社的なものに変化するのかな。そしてマコトが彼女と長続きしない理由が知りたい(笑)
読了日:11月7日 著者:石田衣良
鏡の国のアリス鏡の国のアリス感想
図書館で検索したら、数種類の鏡の国のアリスがあり、翻訳家には詳しくないので挿絵の方の名前が載っているものを予約。けっこうな大きさなので挿絵に期待してて、届いたら、私の知ってるアリスの挿絵とはタッチがまるで別物だった。ぐぬぬ。 内容は夢物語なので、とりとめもない会話や奇天烈な展開。途中「子供は7才で年を止めるべき」という会話があって、やっぱり著者はGATILOLIなのか?!という疑いを濃くする。違うらしいけど。いや、しかしよくこの内容で二時間?の映画が作れるもんだなぁ。
読了日:11月14日 著者:ルイス・キャロル
ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)感想
対照的な女性二人が主役。女性の強みを活かし懐に入り、相手を理解しようとする美咲。全員敵、男にも負けない武闘派、危険に飛び込んでいく基子。昔ドラマでやっていて、確か美咲が多部未華子で、基子が黒木メイサだった。そのイメージで脳内再生。一冊完結の姫川シリーズと違い、読み終えてもジウの逮捕にはいたらない。殉職したあの人、もったいない!面白いキャラだったのになぁ。基子の心の傷が癒える日は来るのだろうか。ページが進むにつれ、物語の進展が早まるので、後半は一気読み。
読了日:11月20日 著者:誉田哲也
インビジブルレインインビジブルレイン感想
姫川玲子シリーズ四作目。切ない!そしていい男が揃っとる!結末はドラマより良かった!ドラマで見たのに犯人を三分の二読むまですっかり忘れてた!いやぁー、面白かった。菊田が腑甲斐無いせいで、別の男性と恋に落ちた玲子。そのお相手のヤクザの牧田も、普段相手にしない種類の女性を前になんとも初々しい。ヤクザの抗争が絡むけど、諸悪の根源は健斗の父親だと思う。親の因果が二人の子供を殺した。警視庁の膿が絞り出されたこと以外は、救いがない悲しいお話しだった。それでも、ページをめくる手が止められなかった。
読了日:11月22日 著者:誉田哲也
風にもまけず粗茶一服風にもまけず粗茶一服感想
NHK FMの青春アドベンチャーで好きになった、雨にもまけず粗茶一服の第二弾。装丁で損しとる。一巻と印象が駆け離れてて並んでても気づけない。文庫版が正解。映画化されたわけでもないのに、なぜいきなり三次元?それはさておき、面白かった!ただ、京ことばに慣れない人には翠ちゃんの「ふん」が、相槌のうんじゃなく、鼻で嗤ったように読まれるんじゃないかとそわそわした。阿闍梨といい烏天狗といい、元気な高齢者すごい!そして、若様成長したなぁ!一つ一つ体で納得していくタイプなのか。お茶もお花も、最初の先生選びは大事だ。
読了日:11月28日 著者:松村栄子
明るい夜に出かけて明るい夜に出かけて感想
佐藤多佳子さん大好きで、深夜ラジオも大好きなのでたまらんかった。ほんとは今年最後に読む本にしようと思ったけど、しんぼうたまらんかったー。アルピーannは3年間がっつりリアタイ実況してたので、主人公の富山と一緒に感情移入。懐かしかった!あと、トラウマについて、心が弱いと書いてる人がいたけれど、そんな甘いもんじゃない。簡単にそんなことが書ける人はきっと厚顔無恥な人生を歩んでるんだろう。ボーイミーツな青春もの。リスナーが帯を書くとしたら「新時代の青春小説爆誕!」富山ぁ、芳樹Dニッポン放送退社しちゃったよー。
読了日:11月30日 著者:佐藤多佳子

読書メーター

2016年10月の読書感想

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2323ページ
ナイス数:324ナイス

おおあたりおおあたり感想
15作目。そんでもって15周年!様式美を堪能。病人は我が儘や傲慢やネガティブや短気になりがちだけど、そうならない若だんな、ホント好き。病弱だけど、みんなの太陽。今回も5編の短編集。おおあたりというと良いことを想像しがちだけれど、食中毒もあたったと言うね、そういえば。ここのところ、貧乏神の金次が切ない思いをしがちな気がする。一話目は栄吉が気の毒だった。許嫁をそんな簡単に変えていいの?!まあ、この時代にはっきりと愛情を口にされたら、今の時代に聞くより響き方が違いそうではある。接待する若だんなも見たかったな。
読了日:10月1日 著者:畠中恵
ソウルケイジソウルケイジ感想
父性がテーマの姫川シリーズ第2作。緩急の付け方がうまい。菊田はどうしてもドラマの騎士のような立ち位置で刷り込まれているので、物足りなさというか、正直もどかしい!あと、ほんと姫川のキスはどうなの。そんな濃密な一歩手前の関係だったの?!いつの間に?!そこまでされてまだウジウジしてる菊田の情けないことよ。ラスト近くの高岡のシーンではこちらも痛みに悶え、高岡の居場所に気付いた姫川の涙に貰い泣きした。地道な捜査、スプラッタ、人情が、それぞれの視点から交互に紡がれていき、浮かび上がった模様に涙。誉田さんすげぇ。
読了日:10月6日 著者:誉田哲也
コンビニ人間コンビニ人間感想
村田作品は、あるあるとないない!!が交互にきて、最後に価値観がひっくり返される。「普通」がわからない主人公が、全てがマニュアル化されて情緒的思考を必要としないコンビニ店員という役割に安らぎを感じている。普通から外れると糾弾する無神経な人あるあるに、ほんと不快感。その人がそれでいいって言ってるのにね。人には事情があるのにね。ただ、カウンセリングは受けた方が、より生きやすくなるだろうとは思う。使われる言葉のチョイスも良かった。村田さん、ほんと面白い。
読了日:10月7日 著者:村田沙耶香
七つの黒い夢 (新潮文庫)七つの黒い夢 (新潮文庫)感想
ダークファンタジーのアンソロジー。なんだこのくくり。誉田さん目当て。この後味の悪さ、さすが!乙一さんのは、息子がクレヨンで描いた食べ物の絵から本物と同じ香りがするお話。私なら描かせまくるな。好奇心の赴くままに。我が子の将来を思うと、この母親の対応が正解なんだとは思う。恩田さんは赤い色が鮮やかに脳裏に浮かぶ。北村さんの百物語は正体と結末が気になるー。西澤さんの桟敷がたりは粘着質な野郎は逮捕されろ。桜坂さんは初めまして。ダークか?岩井さんも初めまして。なんかグロさの片鱗が恐ろしかった。全体的ちょい物足りない。
読了日:10月12日 著者:乙一,恩田陸,北村薫,誉田哲也,西澤保彦,桜坂洋,岩井志麻子
ヒトリシズカヒトリシズカ感想
短編集かと思いきや、連作短編。行方不明になった刑事の娘の物語。陳腐な例えしか浮かばないのがもどかしいけれど、一章一章がパズルのピースみたいに、パチンパチンとはまっていく。でも全体像はなかなか見えない。一気に読んだ方が登場人物を把握しやすい。暴力、流血、殺人と陰惨さの度合いがどんどん増えて行ったラストで、まさか泣かされるとは思わなかった。タイトル秀逸!悲しいけれど、温かみのある結末。残された家族たちよ、どうか幸せになれ!
読了日:10月18日 著者:誉田哲也
アンマーとぼくらアンマーとぼくら感想
三日間の奇跡。あの美しい神の島なら、そんなこともあるかもしれない。序盤でラストには気づくので、思い出の地を辿る母と子をしっかりと見つめた。大人になれない父親に振り回される主人公である子供が不憫で、父親にとにかくイライラ。父親は憎めないけども、しなくていい苦労を背負い、他の子より早く大人にならざるを得ない主人公。親友の存在がきらりと光る。ロードムービーのように、主人公たちと巡る沖縄の風景が素敵。御嶽(うたき)は行ってみたいけど、ハブは怖いな。女子と喧嘩してくれた親友の場面で泣いた。こんな猶予があればいいな。
読了日:10月24日 著者:有川浩
シンメトリーシンメトリー感想
ドラマで見ていたので、脳内映像化しながら読んだ。勘働きが光る姫川玲子シリーズ第三弾は短編集。若かりし頃の玲子も堪能できる。どれもほろ苦く切なかった。中でも【過ぎた正義】や【シンメトリー】などは、犯罪者サイドを応援してしまう。はったりをかます玲子が、威勢が良くて好きだ。反抗期のバカ娘に説教するシーンも好き。屁理屈こねるけど、親の庇護化にいる分際で息巻いても所詮はヒヨコの羽ばたきでしかない。おイタが過ぎたお嬢様に待っているのは、前科者という未来。今回ほぼグロい描写は無いので、これだけ読むのもありかも?
読了日:10月27日 著者:誉田哲也
雨にもまけず粗茶一服雨にもまけず粗茶一服感想
面白かったー!NHK FMの青春アドベンチャーで聴いて、原作を手に取った。武家茶道の家元の長男が、家出。紆余曲折を経て、自分探し状態に。あまりのええ加減なぼんくらぶりに、最初は苛々。でもちゃんと筋は通っている。押し付けられるのではなく、選びたいのかな。弟の狡猾ぶりにちょっと引く。ラジオドラマでは可愛らしい声だったのに!最後、遊馬の候文に笑った直後、まさかのオマージュな詩で泣かされた。宗家の皆さんは笑っていたけど、ずっと遊馬を見つめていた読み手としては、その成長ぶりに胸が熱くなった。続きが楽しみ!
読了日:10月31日 著者:松村栄子

読書メーター

2016年9月の読書感想

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1712ページ
ナイス数:285ナイス

ストロベリーナイト (文芸)ストロベリーナイト (文芸)感想
ひとり誉田哲也さん祭り開催中。ドラマで見てめっちゃはまったこの作品。大塚の心の動きを細かく知れて良かった。そしてキャストがはまり役すぎて、もう各々がドラマの俳優さんで脳内再生。ドラマでの菊田はまるで騎士のような良い男でしたが、原作ではまだそこまででもないのか。この先が楽しみ!途中まで犯人を忘れていた私は、何度でも同じ本を楽しめる人間だ。誉田さんの文章はぐいぐい読ませるね。こんなグロい描写を書く人が、武士道シックスティーンなんて爽やか青春小説書いてる多彩さよ!はー、面白かった!
読了日:9月5日 著者:誉田哲也
校閲ガール ア・ラ・モード校閲ガール ア・ラ・モード感想
本編では活躍しなかったキャラや、ちょっとやなやつだなってキャラも、皆が好きになる短編集。本編書くときに、毎回ここまでキャラ作り込んで書かれてるんだろうな。愛情を感じた。本編の主人公が大好きなのでもうちょい見たかったけど、よいアクセントになってた。特に「固」「硬」「堅」のどれが正しいか?という質問に、米岡が反義語から考えればいいとアドバイスするとこが凄いなと思った。機械で文字変換することに慣れると、どっちかわからない漢字は調べるのが面倒で平仮名にしがち。ちょっと反省。次作も楽しみ♪
読了日:9月10日 著者:宮木あや子
薔薇十字叢書 天邪鬼の輩 (富士見L文庫)薔薇十字叢書 天邪鬼の輩 (富士見L文庫)感想
京極堂シェアードワールド。これで、全部読んだかな?三人の学生時代の出会いの物語。こなれた感じがするなぁと思ってたら、既に二次創作されてたんですね(笑)天邪鬼ということで、鬼という単語がたくさん出てきたけれど、関口くんの台詞の「プライドが鬼のように高く」というのは無いでしょ。表情や所業に対してのみでしょう。「ヤバい」が席巻する前は「鬼眠い」なんて表現もあったけど、時代的にね。まぁ、現代語訳なのかな(笑)馴れ初めや、初初しさは楽しめた。こんなことがあったら、そりゃ関口くんを放っておけないね、二人とも。
読了日:9月14日 著者:愁堂れな
隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋 (講談社文庫)隠密 味見方同心(六) 鵺の闇鍋 (講談社文庫)感想
お品書き・紅黒豆腐・鵺の闇鍋・天狗卵・おかまうどん 今回も楽しめた。妙な名前のお料理がどんなものなのか?歩けば必ず事件に当たる主人公!毎回思うけど、お江戸の人は本当にグルメ。作中、猫を平気で殺す奴は人も平気で殺す、とあって、本当にそうだよなぁとしみじみ。真相に近づきつつある主人公。家族みんなに食べさせたい夢のような食べ物は、お静が突き止めた!確かに、家族で食べたい一品!さて、ここまできたら一気に解決しちゃうのかな。主人公も逞しくなってきたなぁ。もうちょい自信を持ってよし!
読了日:9月16日 著者:風野真知雄
ままならないから私とあなたままならないから私とあなた感想
【レンタル世界】朝井さんのラジオで、実際に人をレンタルした体験談をすっごい熱量で話されていたことを思い出した。あのエピソードは衝撃だったなぁ。そして、この主人公のうざいこと。自分の正義を振りかざし、相手のデリケートな都合は無視。その正義で苦しむ人の存在を知ってしまった主人公の価値観はひっくり返っただろうか。優しい嘘というものもあるんだよなぁ。【ままならないから私とあなた】良いとこ取りがいい。最先端の効率化もいいけれど、組織に属するということは人間と関わるということ。薫のコンプレックスが浄化できますように。
読了日:9月19日 著者:朝井リョウ
アリス殺人事件: 不思議の国のアリス ミステリーアンソロジー (河出文庫)アリス殺人事件: 不思議の国のアリス ミステリーアンソロジー (河出文庫)感想
偏頭痛で集中力ないけど返却日が迫り必死で読んだので、後半ほぼ頭に入ってこず。勿体ない!一話目、面白くて、この機会にアリスシリーズを読み始めようと思い、どれだけシリーズが出てるのか検索。まとめてくれてる人がいて感謝!そして、シリーズなのに出版社がとっ散らかってて驚く。なんで?! 二話目の宮部さんは、これもシリーズなのかな?もしそうなら読んでみたい。犬LOVE。篠田さんのは早くから真相はわかるけど、色々考えさせられた。今普通に思ってることも、先人の屍の山の上に成り立っているのだと。後半いつか再読する。
読了日:9月29日 著者:有栖川有栖,宮部みゆき,篠田真由美,柄刀一,山口雅也,北原尚彦

読書メーター

2016年8月の読書感想

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3125ページ
ナイス数:342ナイス

春を嫌いになった理由(わけ)春を嫌いになった理由(わけ)感想
面白かった!子供の頃の辛い思い出から霊能力関係を頑なに否定し、拒否する主人公。密入国した兄妹の兄。普通のサラリーマン。この三者のオムニバスで物語は紡がれていく。主人公は金銭面から断れず、叔母に頼まれ霊能力者の通訳の依頼を受ける。テレビ番組の失踪人探し、そして遺体を見つける。やらせなのか、能力は本物なのか?そして密入国の兄妹たちは歌舞伎町で必死に働いている。普通のサラリーマンの妻は身重で、幸せで満たされている。これがどう繋がっていくのか、この中に犯人や被害者がいるのか、最後の最後まで面白かった!
読了日:8月1日 著者:誉田哲也
薔薇十字叢書 ようかい菓子舗京極堂 (講談社X文庫)薔薇十字叢書 ようかい菓子舗京極堂 (講談社X文庫)感想
京極堂シェアードワールド。あとがきは軽い感じで書いてあるけど、これ大分緊張して書いてるんじゃなかろうか。棚からの牡丹餅が大きすぎたねぇ。ラノベは一つの文章を短めにして、リズムよく読みやすくしてあるのも特徴のうちだけど、この本は文章の中に読点が多くて読みづらい。緊張して息切れしてるような印象。キャラ設定にも忠実であろうとするあまり、せっかく借りた世界を遊べていない。気持ちは凄くわかるけどね。ファン多いし大作だし。コンパクトにまとめてきた、日常系。京極堂夫婦の、特に千鶴子さんとのラストが微笑ましくて良かった。
読了日:8月5日 著者:葵居ゆゆ,双葉はづき
きれいなシワの作り方~淑女の思春期病きれいなシワの作り方~淑女の思春期病感想
朝井リョウ加藤千恵のオールナイトニッポン0でも村田クレイジー沙耶香として度々話題に上がり、ご本人もゲストで来られて以来、そのお人柄が大好きになった。とてもキュートで繊細で気遣いができる方。エッセイを読んでもそれは揺らがず、ああ、村田さんは人が大好きなんだなぁとしみじみ感じた。「あるある」ネタがいつの間にか「ないない!」ネタになってたり、サービス精神が旺盛だったり。ラジオでもおっしゃってたコンビニの話もちゃんと書いてある。芥川賞の質問は、読了した人以外しちゃだめな決まりを作らんか?本屋大賞は皆読んでるぞ。
読了日:8月6日 著者:村田沙耶香
しろいろの街の、その骨の体温のしろいろの街の、その骨の体温の感想
主人公が、器用貧乏で気の毒な反面、ある一人に対しては暴力をふるう。学校にグループはあったけど、カーストを感じたことがなかった私は“幸せさん”だったのかもしれない。繊細で早熟で、暴れ狂う思春期を内に秘め、息を潜めて生活していた主人公の解放に少しほっとした。青春小説は「瑞瑞しい」と表現しがちだけど、この作品は生々しかった。心にとまる文章がいくつもあった。著者の人間愛もびしびし感じた。あるあるとないない!が入り交じって、興味深く読んだ。…ところで、スクールカーストって本当にあるの?
読了日:8月8日 著者:村田沙耶香
ラジオラジオラジオ!ラジオラジオラジオ!感想
二作目はアンソロで既読。 一人称だと、主人公目線か保護者目線のどちらかで読むのだけど、ann0リスナーだったのでリスナー目線で読んだ。途中までは同類嫌悪で読むのが辛かった。自己中心的な昔の私。若さ故の安易さ。ネットや電波で個人情報を垂れ流す無知。友達の失恋を実名でネタにしたのはダメだけど八つ当たりでラジオを貶されるシーンでは「だからふられたんだよって言ってやれ!」と。ラストのページで泣きそうになった。いつも聴いてるラジオのオープニングとエンディング曲を聴いただけで、テンションが上がるのはリスナーあるある!
読了日:8月12日 著者:加藤千恵
薔薇十字叢書 神社姫の森 (富士見L文庫)薔薇十字叢書 神社姫の森 (富士見L文庫)感想
京極堂シェアードワールド。匣の続きという時系列。みんな関口センセ弄りすぎ(笑)本家と同じく長い蘊蓄。ゴジラの辺りまでは楽しく読めたけれど、いかんせん、本家サイコロ本とはページ数が違うので詰込み過ぎ。面白いんだけど言葉が軽くて捏ね繰り回した感じが読みづらい。あと本家読んでないと、確実になんのこっちゃわからないと思う。でも本家読者には面白い!関口センセの幻想小説の雰囲気がいい。京極堂の最後の台詞にジーン。そして、まさかのあの大先生が出演!夢の共演やー。あとがきのコテカ、わからなくて検索しちゃったよ(T▽T;)
読了日:8月20日 著者:春日みかげ
薔薇十字叢書  ヴァルプルギスの火祭 (講談社ラノベ文庫)薔薇十字叢書 ヴァルプルギスの火祭 (講談社ラノベ文庫)感想
京極堂シェアードワールド。最初扉絵を見て、女体化?!と引きかけたのだけど、なんとあの三人の孫が活躍するお話!関口家が男、京極堂と榎さんが孫娘。ハーレム?!と思いきや、もちろん違った。ある意味その性別の戸惑いが関わって来て驚き。榎さん孫娘が招待された孤島に、京極堂孫娘と息抜きに関口男孫も共に訪れる。あの三人の性格に中二要素が加わって、見てるこっちは嬉しいやら恥ずかしいやらハラハラするやら、かっ飛んだ設定でのびのび二次創作を楽しんでるのがよく伝わった。特に京極堂孫娘の祖父リスペクトが可愛い!
読了日:8月21日 著者:三門鉄狼
薔薇十字叢書 桟敷童の誕 (富士見L文庫)薔薇十字叢書 桟敷童の誕 (富士見L文庫)感想
京極堂シェアードワールド。あの関口センセに弟子ができた?!という驚愕の幕開け。アワアワと困って行き着く先は、もちろん京極堂。本家の雰囲気がよく出ていて、その中でのびのび書かれているように思う。榎さんのキャラが凄く活き活きしていて、作者の「好き」がびしびし伝わる。関口が壊れないようにさりげなく支えているのは、このシェアードワールドシリーズ全てに一貫していて、みんなハラハラ心配してるんだなぁと実感。頼れる理解者が周囲にこんなにいる関口は、本当に運がいい!本家の新刊も読みたいなー
読了日:8月21日 著者:佐々木禎子
ぼぎわんが、来るぼぎわんが、来る感想
人を呪わば穴二つ。婆ちゃんのかけた呪いが孫や曾孫にまで追い縋る。今ならDVシェルターがある。そうか、口べらしが無くなって久しいから、ぼぎわんも必死だったのか。妖怪好きなので、申し訳ないくらい全然怖くなく楽しく読了。あ、流血シーンは痛々しかった。システム、伝承ができるまで、妖怪ができるまでの経緯に納得。それにしても第一部の主人公を筆頭に、出てくる男が総じてクソ野郎(汚い言葉ごめんなさい)で、ずっと怒りで苛々した。モラハラは遺伝するのか?隔世遺伝なのか?イクメン気取りの役立たずの結末だけはぼぎわんを誉めたい。
読了日:8月24日 著者:澤村伊智
月光月光感想
尊敬する大好きな姉が同級生に轢き殺された。事故という結論に納得できない妹は、姉と同じ学校に入学し、姉と同じ写真部に入る。姉の足跡を辿りつつ、真相を暴こうと試みるが…。 救いの無い話だった。被害者、加害者、被害者家族と順に語り手が変わる。ハラハラしながらもページをめくる手が止まらない。果たして真実を暴くことは必要だったのか?綺麗な思い出のままで駄目だったのか?私が被害者家族でも、やっぱり真実を知りたいと思ったはず。妹以外は赦されなくていい。しばらくは、月光を聞くと悲しくなるなぁ。
読了日:8月28日 著者:誉田哲也
陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女 (ファミ通文庫)陸と千星~世界を配る少年と別荘の少女 (ファミ通文庫)感想
夏に読むべしとの言があり、積んでおいたのを夏に読む。ボーイミーツガール。一人はお金持ちのお嬢様。一人ぼっちで別荘にいる間に、両親は離婚の話をすすめている。もう一人は母子家庭。生活費は自分で稼ぐ。母親は常に酒臭く、恋人ができると別れるまで一度も帰宅しなくなる。連れ込むよかましだけど。両者とも親に恵まれない二人が、新聞配達員と購入者として出会う。ほとんど会話は交わさない。お互いがお互いを幸せな家族と過ごしていると思い込んでいる。もうほんっとに、もどかしい!ラストのページに胸が熱くなった。再会してほしいな。
読了日:8月30日 著者:野村美月

読書メーター

2016年7月の読書感想

2016年7月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2757ページ
ナイス数:394ナイス

先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学感想
再読。最近ツキノワグマがやたら目撃されるので、なんとなく再読。タイトルで即買いした本。蛇や鼠が逃げ出したり、フィールドワークで小島に渡ったり、蛇に指を飲まれて喜んだり、研究バカ(ほめてる)な様子に思わず頬が緩む。そして、こういう人の家族は巻き込まれ必至なんだよなぁ。あるある。動物に関する民間伝承は、人間が生き残るための知恵!脳のくせ、あるある。怖がりほど見つけやすいんだよね、苦手な生物を。そして、里山の植物の縁結びをしてくれる狸が、道路を横切る際になんの貢献もしていない人間にはねられる。基本楽しい本!
読了日:7月5日 著者:小林朋道
王とサーカス王とサーカス感想
偶然カトマンズで、王室での銃乱射事件、王や王族の死に居合わせた記者。ペンは剣よりも強しというけれど、そのペンが弱者を更に貶め被害者を見世物にすることもあるという、難しいお話。記者の倫理観や想像力が滅茶苦茶大事。改めて物凄く怖い仕事だと思う。日本でもそっとしておいてほしいという病人とその家族の周りを、ハイエナのようにうろつく、記者と呼ぶのも憚られる人達がいる。選民意識のある記者は危険。最後のページが重くて尊い。週刊誌の記者全員に読んでほしい。報道や記者による被害者がいなくなりますように。
読了日:7月9日 著者:米澤穂信
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学感想
猟奇的なタイトルだけど、これは生きるための知恵。理由を読んで感心。人間のしつけのなってない子やヤンチャな子を猿呼ばわりすることがあるけれど、駅前にスプレーでペイントというか落書きをする行為が、実に野性的な理由で、ああ、動物なんだなぁとしみじみ。社会のルールを教えてくれる親役に恵まれない動物の子達なのだなぁ。最後の犬と猫の章、犬が主人を選ぶ話を読んで、元の飼い主の気持ちを思うと切なくなった。本能と生まれもっての相性だとはわかるけど、飼い主以外の人にメロメロになつかれたら、めちゃくちゃ悔しい!逆だと嬉しい(笑
読了日:7月12日 著者:小林朋道
真実の10メートル手前真実の10メートル手前感想
世の記者がみんな、大刀洗みたいな人達だったらいいのに。実際の報道に悲劇と、「劇」をつける違和感が突き刺さる。第三者には他人事の見世物。私も好奇心が旺盛な方なので、背筋が伸びた。大刀洗が調べる事件は、今回も全てがつらい。書き方ひとつで誰かの人生を突き落とせる仕事。相変わらず大刀洗は口数が少なすぎる。慎重であり不親切。頭脳明晰ゆえの思考の飛躍。でも彼女の不器用な優しさに触れたら、好きにならずにいられない。これからも、大刀洗の仕事を追いかけたい。ぶれない高潔な人にふれると、はっとすることが多い。
読了日:7月15日 著者:米澤穂信
世界が終わる前に BISビブリオバトル部世界が終わる前に BISビブリオバトル部感想
今回は、空、初めてのコミケとミステリ。コミケ屋内に雲ができるってほんと?!朝日奈先生いい先生!「カップリングされるぞ」に口元が緩んだ。 ミステリの紹介は確かに難しそう。感想ですら、ネタバレなしで書こうとすると、なんにも書けなくなる。あと銀くんも言ってるけど、ラノベの感想も難しい。特に会話のリズムを楽しむタイプのものは、荒筋すらも難しい。それにしても今回の武人はちっちぇーなぁ!器の小ささが際立っていた。男二人があぶれるとか言ってたけど、そうじゃなくても選ばれないから安心しろ!波乱のラスト、次号が待ち遠しい!
読了日:7月18日 著者:山本弘
娘役娘役感想
【男役】読了後に。初舞台生のラインダンス時に靴を飛ばしてしまった娘役、その靴のおかげで暗殺に失敗したヤクザの物語。前回フィクションを強調するための存在はファントムさんだったけど、今回はヤクザ。雰囲気が違い過ぎて、これはいったいどんな紡がれ方をするんだ?!と恐る恐る読んだ。ここまでぶっ飛んでたら面白い。前回は男役の苦悩、今回は娘役の苦悩。なるほどなー。女性が娘役ってのはそのままやん?と思ってたけど、男性を演じる女性を標的とした娘の役。複雑!娘役の特殊性に今更気付いた。年齢の事情にも。舞台が見たくなった。
読了日:7月20日 著者:中山可穂
サラバ! 上サラバ! 上感想
淡々と紡がれる誕生から高校2年までの少年の成長記録。淡々と書かれているけれど、波乱万丈!両親は日本人。生まれはイラン、日本で育って、小学校でまた父の赴任でエジプトへ。とても瑞瑞しい文章で綴られる少年時代は、エジプトの熱気や匂いや喧騒が聞こえるよう。言葉がわからないのに通じるというのは、子供独特かもしれない。幼い瞳に突きつけられる貧富の差、心がすくむ。また日本へ帰ってきた姉の描写がつらいし、母親の身勝手さにも憤る。この物語がどこへ辿り着くのか、不安感がすごい。
読了日:7月23日 著者:西加奈子
アクセスアクセス感想
2004年の発行なので、若者言葉がこそばゆい。言葉とはかくも変化するものなのか。そして、ネット環境の進化の凄まじさたるや!当時は携帯はあるものの、パソコンでのインターネットはオタクっぽいものだったのか?!携帯で簡単にホームページ作るサイト、あったあった!反転させないと読めない隠し文字、あったあった!ここを経由するとパケ代が安くなるというサイト、あったあった!と、懐かしさが先立ち、全然ホラーに浸れなかった。秘密の入り口とかもあったなぁ。それにしても、死がわりとあっさり受け入れられる最後が怖かった。
読了日:7月24日 著者:誉田哲也
小説の神様 (講談社タイガ)小説の神様 (講談社タイガ)感想
Twitterで作家さん達が大共感していたので読んだ。野村美月さんの【下読み男子と投稿女子】が読み手側寄りの物語としたら、こちらは書き手側の物語。野村さん朝井さん有川さん又吉さん等々が著作で触れておられるように、作品への憎悪すら感じる感想や、貶すことで自分が優位に立ってると勘違いした痛い可哀相な人達が有名人を深く傷つけていく。読メという本好きが集まるツールでさえ、酷い感想を見て私も傷つく。作家さんの心中を思って、読みながら「違うよ、そんな人ばかりじゃないよ」と傷つく作家さん達の背中に手を当てたくなった。
読了日:7月26日 著者:相沢沙呼

読書メーター

2016年6月の読書感想

2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2561ページ
ナイス数:645ナイス

和菓子のアンソロジー (光文社文庫)和菓子のアンソロジー (光文社文庫)感想
坂木さんリクエストで編まれた和菓子のアンソロジー。十人十色とはよく言ったもので、話のジャンルも傾向も見事にばらけてる!和菓子がテーマなのに、ここまでかっ飛んじゃうの?!ってSFっぽいものから、故人の気持ちを紐解いた優しい涙を誘うもの、異国で見つけた共通点、人との縁を結んだり、手紙の代わりに使ったり、臨死体験したり、読んでる間ずっと楽しかった。やっぱり、美味しい和菓子は笑顔でいただきたいものだ。よし、次は【アンと青春】(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡
読了日:6月2日 著者:坂木司
アンと青春アンと青春感想
ぬおおお。そう、日常の謎解きというとほっこり系だと思いがちだけど、ブラックなものも多いのよね。最近の坂木さんはとくに。読んでる間中、傷口を耳掻きでザリザリひっかかれているようななんともいえない嫌な気持ちになった。坂木さんが心を痛められたことを追体験した気分。言動に気をつけよう。そして一服の清涼剤は乙女の嫉妬!わかりやすすぎて来た来た来た!ってテンション上がったー。アンちゃん、妬むくらいなら痩せればいいのに、と思わずにはいられないやさぐれ方だったなぁ。人生の分岐点だから、悩むよね。師匠も粋だった♪
読了日:6月4日 著者:坂木司
たったひとつの冴えたやりかた 改訳版たったひとつの冴えたやりかた 改訳版感想
タイトルだけ聞くと、ハードボイルドぽい。でも少女のSF冒険譚。ビブリオバトル部や野村美月さんの本などで名前は頻繁に目にしていて、やっと読んでみた。泣いたー(T_T)最初の方は唐突に異星人が違う世界の日常を繰り広げるので戸惑った。なんか、ぶちぶち切れる構成に入り込めず。語り手が主人公のコーティーに移ってからはスラスラ入り込めて読めた。文章も新訳だからかねもねもしてなくて読みやすい。面白かった。脳に寄生する異星人てとこで、ステファニー・メイヤーの【ザ・ホスト】全三巻を思い出した。こちらも面白いのでぜひ!
読了日:6月5日 著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
フェッセンデンの宇宙 (全集・シリーズ奇想コレクション)フェッセンデンの宇宙 (全集・シリーズ奇想コレクション)感想
御多分にもれず、私も山本弘さんのビブリオバトル部から。表題作は初出ヴァーションに基づいて訳出されたとか。いや、面白かった。生き物を殺すなと妨害した人が目の前の人を殺すって…。結局守ろうとした小さな宇宙の人達の息の根も止めてしまうとは皮肉。【帰ってきた男】は気の毒で気の毒で。お棺の中で息を吹き返し帰宅したら、妻は夫の親友と純愛のゴール、息子は遺産で商売を始められると夢いっぱい。親しいと思っていた人からも冷たくされ、また自ずからお棺へ…。悲哀。あとがきの迫力満点のゴーストハンターもの、めっちゃ読みたい!
読了日:6月14日 著者:エドモンド・ハミルトン
レジまでの推理 本屋さんの名探偵レジまでの推理 本屋さんの名探偵感想
最終話でまんまと騙される。え?なんでPOP姫が中年のおっさんになってんの?!て。時系列が変わってたのか。ちょっとずるい。そして切ない。そうなんだよ、万引きは窃盗。万引きって書くとちょっと軽い感じがするから、窃盗って言い換えていった方がいいと思う。あの母子には痛い目を見てほしい。あとは、全体的に楽しく読めた。ちょっと無理やりな感じもあったけど。註釈の「作家さんというのはもてるのだ」に「人による」って(笑)他にも私見の入った註釈楽しい。町の本屋さん、大切にしなきゃね。しみじみ思った。
読了日:6月18日 著者:似鳥鶏
スイム!スイム!スイム!スイム!スイム!スイム!感想
毎日じめじめ暑いので、涼を求めて読む。競泳で金メダル二連覇を達成した主人公が、年齢と成績悪化とともに引退を迫られ… ワケありな人ばかりでリレーチームを結成し、再起を目指す物語。ハードな種目は短命というシビアな現実。だけれども、主人公の性格やら口が悪くて同情できない!そんな人の一人称だから同調できない!チームを組んでからは周りのことが見えるようになってきて、ようやく入り込めた。それにしても、ラストはらしくないな。いや、作家さんを型にはめて見るのは失礼か。スカッとさせてほしかったな、ご都合主義大歓迎だよー。
読了日:6月24日 著者:五十嵐貴久
幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部感想
タイトル、小野不由美さんの【悪霊なんか怖くない】のオマージュか?私は講談社X文庫で読んだよ!タイトルの幽霊パートめっちゃ短い。でも心が温まる。十二国記(ファンタジー)を書くにあたり読者層の橋渡しをする意味でホラーが必要だったのかなって書いてあったけど、いや、ホラーが流行ってたんだよ単純に。デビュー作はミステリーだし、それは深読みかと。武人のお母さん貴腐人疑惑が衝撃! そして後半の長い戦争パートは、やっぱり重いね。現実はもちろん大事だけど、想像することも大事。イマジンという名曲もある。
読了日:6月27日 著者:山本弘
男役男役感想
50年前、公演中の事故で亡くなった男役トップスターが劇場の守護神ファントムとして描かれるファンタジー。男役の苦悩、トップスターの孤独と重圧、読んでいて苦しくなったり涙したり、どっぷり浸った。女性が一番輝く期間を舞台に捧げる尊さよ。高校の頃、友人の影響で二回舞台を見に行った。素晴らしかった。その後もテレビ等でいくつか作品を観劇した。なので感情移入が止まらない。ファントムのラストシーンも素敵。宝塚らしいファンタジー。確かに男役の退団後は、色々と難しそうだ。女優として違和感ある人と無い人がいるんだよなあ。
端役にお米の品種名の人がいて、ちょいちょい気になった(笑)
読了日:6月29日 著者:中山可穂
お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5) (メディアワークス文庫)お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5) (メディアワークス文庫)感想
まさに今日だけど、あんまり好きじゃないから水無月は食べない。若鮎も美味しいのに当たってない。でもお餅より求肥が好き。若鮎の蘊蓄に感銘!平安時代からあったのか!来夏に美味しい若鮎探ししてみようかな。白鷺のお茶会での評判や如何に?そんなことより完璧な大団円でうるうるした。葵さんもいい子。両者跡取りの一人っ子同士の恋がどうなるか、凄く心配でもある。告白はやっぱり直球じゃないとね!直球以外は逃げ道用意してるように見えて嫌い。何より、事故って伝わったことが本当に良かった。自殺は呪いだから。ご両人、おめでとう!
読了日:6月30日 著者:似鳥航一

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